読書メモ:ゆる古代ギリシア哲学入門 クセつよ逸話で学ぶ31人(中公新書ラクレ)
『列伝』でのアナクシマンドロスの逸話はたった一つ。あるとき彼が歌をうたっていると子どもたちが笑いました。それに気づいたアナクシマンドロスは「それでは、この子供たちのために、もっと上手に歌わねばならないね」といったそうです(『列伝』第二巻二)。
(中略)
アリストテレスに子どもと一緒に遊ぼうという気はさらさらありませんが、アナクシマンドロスはどうでしょう。子どもたちが楽しめるよう、もっと上手に歌おうなんて言っているではないですか。ガラガラを褒めるアリストテレスとは大違いです。この正反対の態度は、両者の哲学の違いから生じていると私は睨んでいます。
ーーP.30-31
感想
古代ギリシア世界の哲学者について、その今に伝わる逸話をベースに哲学的思想の特徴を浮き彫りにしようという内容。
逸話は基本的にディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』からのもので、詳しく知らずにそれだけを見るとあまり思想を反映したものには思えないものもあるのだけど、著者の解説を読むと思想を伝えるために残されたものだとしか思えなくなるのが面白い。
いわゆる「ソフィスト」と哲学者の違いや共通点などについても知ることができる本。
おすすめしたい人
次に読んでいる本

